皮ふのトラブル
皮ふのトラブル
たとえば、以下の症状があれば皮膚疾患の可能性があります。
1)体をかゆがる
2)体を噛む、なめる
3)脱毛している
4)くさいにおいがする
5)乾燥、フケ、ベタつきがある
6)赤いブツブツがある
皮ふの診察には
問診
飼育環境や食べ物、発症歴や時期などの情報が診断の助けになることも多いのです。
身体検査
発症部位や皮膚の様子をよく観察します。
毛や皮膚表層の検査
毛検査
押捺塗抹検査(スタンプ)
テープ検査
皮膚掻爬検査
細胞診
などで、外部寄生虫、カビ、細菌の検出や病変部の細胞や炎症の状態などを調べます。
その他の検査
血液検査
内分泌検査(副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン)
アレルギー検査
アレルギー除去食試験
皮膚生検
などが必要なこともあります。
皮ふの治療法
内服薬を服用する治療が基本となります。他に外用薬やサプリメントや食事療法、シャンプー療法(薬用シャンプー・自宅でのシャンプー)があります。
ご家庭でシャンプーする時のポイント
1.からだをぬらす-お湯の温度は30℃以下(温度が高いと、乾燥やかゆみの原因になります)
2.基本2度洗い(1回目…汚れを落とす・2回目…薬をからだにしみこませる)
3.本洗い-シャンプーをなじませてから10分間放置(症状が出ているところから洗いはじめて、からだ全体を洗うと5分以上はかかる)
4.すすぎ-時間をかけて十分にすすぐ
5.タオルドライ-基本はタオルドライで乾燥。ドライヤーの熱風は熱すぎると皮膚に刺激を与え、かゆみや赤みが生じてしまうこともあります。ドライヤーを使用する時は冷風~ぬるめの温度でかわかす)
6.シャンプーの目安時間は動物の大きさ、毛の長さによっても異なりますが、40~60分ほどはかかります。
当院では皮膚の治療として薬浴シャンプーを行っています。
皮膚の状態にあったシャンプーを2~3種類選んで使用します 。
保湿剤を使用しますので、乾燥肌のコでも安心です。
自宅でうまくシャンプーできない、たくさんの薬をのんでいるが少しでも減らしたい、薬をのみたくないと悩んでいる方、ご相談ください。要予約です。
※病院での薬浴シャンプーは皮膚病のワンちゃん、ネコちゃんが対象です。美容目的ではありませんので、トリミングは出来ません。